よく聞くお話ですが、
ざっくり整理してみます。
一般的には、喉の痛み、咳、痰、鼻水などの
症状がでるものをまとめて
かぜということが多いようです。
医学的には、かぜ症候群は上気道炎、
つまり気管や肺などの深いところまでおよばない
炎症のことを言います。
では、抗生物質について、ざっくりと、
・ウイルス性…かぜの80~90%!
ほとんどはウイルス性!! ⇒ 抗生物質は効かない…
・細菌性…かぜの10~20% ⇒ 抗生物質が効く!
つまり、かぜに全例、
抗生物質を処方しても、
効くのは、1~2割… 残念!
じゃあ、医者はウイルス性か細菌性かを
見分けることができるの?
言いにくいのですが、
非常に言いにくいのですが、
残念ながら、1回の診察で、
ウイルス性か細菌性かを
100% 正確に見分けることはできません!
(インフルエンザなどの
迅速検査ができるものは除きます。)
ただ、診察や検査をして
手掛かりは集めます。
聴診や触診、喉の所見、
症状の経過などを総合しての
判断になりますが、
抗生物質を全く出さないでいれば、
8~9割の正診率!
~ 続く ~